(´;ω;`)ブワッ


by nakieiga
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ロング・グッドバイ(4)/レイモンド・チャンドラー(村上春樹訳)

ようやく読了。ひとまずの感想。

●村上春樹を見直した。若い頃に読んだ、レイモンド・カーヴァーの翻訳が性に合わなかった記憶があり、『ロング・グッドバイ』は少々警戒していたが、杞憂だった。と言うよりは、若い頃の自分に読解力がなかったのだろう。ただし、それを差し引いても『アエラ』の紹介記事を読んだ時は「地雷じゃないか」と思えたものだが。

●清水俊二の日本語力は凄い。素直な村上訳があるからこそ、その凄さが実感できた。そのうち、『長いお別れ』の名台詞集をつくろう(もうやっている人も多いけど)。

●古典は面白い、いや面白いからこそ古典たり得ると言うべきか。

探しごとがあって検索していると、「レイモンド・チャンドラー総合スレ」に行き着いた。清水訳が予想以上に人気がない。反対意見もあるが、村上訳は概ね好評のようだ。

そうそう、その「探しごと」と言うのは、稲葉明雄訳の『待っている』にたいへんな誤訳があった、という話の真偽。先日、飲み仲間から聞かされたのだが、どうも正しい訳より誤った訳のほうが味がある物語になっているのだ。結末に直結する部分なので詳しくは書かない。

誤訳・抄訳は許せないという意見もわかるし、それが嫌なら原文読めというのもごもっともだ。しかし翻訳者のフィルターを通ることで見える世界もあるのだ。たとえ事実とは違っていても、そこにはある種の真実があるのかもしれない。

★★★★(今度は清水訳と並行して読んでみよう)
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by nakieiga | 2007-04-06 14:24 | 読書