ブラックブック(2)
2007年 04月 09日
『眼下の敵』を観て気づいたこと。
戦争を扱った映画のテーマとして、「復讐の連鎖」があると思う。どこかでこの連鎖を断ち切らなければならないが、そんなに簡単なものではない。
『ブラックブック』に出てくる人々も、この復讐の連鎖の中に閉じ込められている。騙され、親兄弟を殺されたユダヤ人女性。祖国解放を願うレジスタンス。レジスタンスの裏切り者。二重スパイ。敗北主義者。占領者たるドイツに協力したオランダ人。
『眼下の敵』では、「死も任務のうち」と説き、己の意志を貫いたクルト・ユルゲンスは、「死と破壊」の繰り返しは必然とするロバート・ミッチャムの復讐の連鎖を断ち切った。『ブラックブック』では、ヒロインのラヘルはその連鎖から逃れるためにイスラエルへ渡った。しかし、である。
逃げているだけでは解決しない問題もあるということだろうか。
戦争を扱った映画のテーマとして、「復讐の連鎖」があると思う。どこかでこの連鎖を断ち切らなければならないが、そんなに簡単なものではない。
『ブラックブック』に出てくる人々も、この復讐の連鎖の中に閉じ込められている。騙され、親兄弟を殺されたユダヤ人女性。祖国解放を願うレジスタンス。レジスタンスの裏切り者。二重スパイ。敗北主義者。占領者たるドイツに協力したオランダ人。
『眼下の敵』では、「死も任務のうち」と説き、己の意志を貫いたクルト・ユルゲンスは、「死と破壊」の繰り返しは必然とするロバート・ミッチャムの復讐の連鎖を断ち切った。『ブラックブック』では、ヒロインのラヘルはその連鎖から逃れるためにイスラエルへ渡った。しかし、である。
逃げているだけでは解決しない問題もあるということだろうか。
by nakieiga
| 2007-04-09 10:19
| 映画