(´;ω;`)ブワッ


by nakieiga
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ブラックブック(2)

眼下の敵』を観て気づいたこと。

戦争を扱った映画のテーマとして、「復讐の連鎖」があると思う。どこかでこの連鎖を断ち切らなければならないが、そんなに簡単なものではない。

『ブラックブック』に出てくる人々も、この復讐の連鎖の中に閉じ込められている。騙され、親兄弟を殺されたユダヤ人女性。祖国解放を願うレジスタンス。レジスタンスの裏切り者。二重スパイ。敗北主義者。占領者たるドイツに協力したオランダ人。

『眼下の敵』では、「死も任務のうち」と説き、己の意志を貫いたクルト・ユルゲンスは、「死と破壊」の繰り返しは必然とするロバート・ミッチャムの復讐の連鎖を断ち切った。『ブラックブック』では、ヒロインのラヘルはその連鎖から逃れるためにイスラエルへ渡った。しかし、である。

逃げているだけでは解決しない問題もあるということだろうか。
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# by nakieiga | 2007-04-09 10:19 | 映画

眼下の敵

a0067708_11551294.jpg最近のどの潜水艦映画を観ても『眼下の敵』を思い出してしまうほど、潜水艦戦の映画的演出が凝縮された作品。

原作は小説『水面下の敵』。未読だが、著者が自身の体験を基に書いた小説ということだから、イギリス軍とドイツ軍の戦いと思われるが、映画はもちろんイギリス軍がアメリカ軍に置き換えられている。緒戦であれば、本作で描かれるような騎士道精神の発露が見られたと思うが、アメリカが参戦して以後、主導権が逆転しての1942年以降は果たしてどうであったろうか。

南大西洋でアメリカ海軍のバックレイ級駆逐艦がUボートを発見する。司令部からの情報によれば、Uボートは通商破壊艦と接触しようとしている。放っておくわけにもいかず、迂闊に追いかけて通商破壊艦(装甲艦なんだろう)と接触するわけにもいかない厳しい状況下にあって、駆逐艦艦長(ロバート・ミッチャム)は的確な指示でUボートを追い詰めてゆく。

それまで民間出身ということもあり、乗組員から厳しい目を向けられていた艦長だが、次第に不信感が払拭されていく。と同時に、Uボートを発見するや果断に攻撃を下命した理由が明かされる。艦長は元商船の乗組員であり、乗船を撃沈されたのだ。しかもその船には結婚して間もない妻も乗っていた。

死と破壊は永遠に続く。それは首を切られてもまた生えてくる蛇のようなものだ

ロバート・ミッチャムはUボート追跡を断固として続ける。

一方で追い詰められる側のUボート艦長(クルト・ユルゲンス)も手練れだ。任務に忠実なあまり動きを読まれ、何度か危機に陥る。爆雷攻撃は延々と続き、艦内に動揺が走る。

死も任務のうちだ。だが、私は諸君を死なせはしない

しびれる台詞で乗組員を落ち着かせる。そして冷静に駆逐艦の動きを分析、一発逆転の反撃に転ずるのだった。

この後に訪れるクライマックスはミニチュアを使った撮影であり、実物と見まがうまでに進化したCGに比べると見劣りはするものの、十分な説得力がある。それは、何を見せたいのかが明確であるからだ。二人の意志が、駆逐艦とUボートという形で具現化されている。

心理描写はどちらかと言えば控えめであり、今だったら回想シーンが入ったり、泣き演出が入ったり、大袈裟に葛藤する描写が盛り込まれたりするだろうが、そういった類は一切ない。しかし、控えめではあるがクルト・ユルゲンスの行為がロバート・ミッチャムに与えた影響、死と破壊が繰り返されるという絶望感からの救済が感動的に描かれている。復讐の連鎖を止められるのは、死を覚悟した本物の男だけなのかもしれない。
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# by nakieiga | 2007-04-09 00:04 | DVD

73kg(前日比±0kg)

【朝食】
野菜スープ、パン、ベーコンエッグ

【昼食】
うどん、玉子かけご飯

【間食】
たい焼き他

【夕食】
ハヤシライス×2

【今日の運動】
踏み台昇降50分、腕立て伏せ50回×1、腹筋50回×1、背筋50回×1

【今日の熱スタ2007】
C15-0YB
新井の4試合連続本塁打など、広島打線が爆発。投げては宮崎がプロ入り初登板初完封勝利で勝率を5割に戻した。

しかしリアルでは……。フェルナンデスは洒落で取っただけじゃなかったのか!?
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# by nakieiga | 2007-04-08 23:19

ブラックブック(1)

ポール”変態”バーホーベン監督作品。

舞台は1944年9月、第二次大戦中のオランダ。ドイツ軍の占領下にあったが、同年6月に連合軍は大陸反攻作戦(『史上最大の作戦』『プライベート・ライアン』)を実施、8月にはパリを解放していた。オランダまであと一歩、という距離だが、モンゴメリー主導で行われたマーケット・ガーデン作戦(『遠すぎた橋』)は大失敗、結局オランダの大半は戦争が終わるまでドイツ軍に支配されたままだった。

ユダヤ人女性ラヘルは隠れ家で暮らしていたが、連合軍の爆撃機が投棄した爆弾により焼け出されてしまう。親兄弟、その他のユダヤ人とともに連合軍に解放された南部へ逃れようとするが、手配してもらった運河船がドイツ軍の待ち伏せに遭い、ラヘルを除いて全員が射殺されてしまった。

難を逃れた彼女はレジスタンスに助けられ、女性工作員としてドイツ軍諜報部のムンツェ大尉に接近する。

これはオランダ人による、オランダ人のための、第二次大戦を再考するための物語なのだろう。占領軍に協力する者がいて、それに抗う者がいた。ユダヤ人を助ける者がいて、ユダヤ人をナチスに売り渡す者がいた。それで私服を肥やす者もいれば、仲間を裏切る者もいた。そのいずれもがオランダ人である。

やがて連合軍が進駐し、占領者と被占領者の立場が逆転すると、人心はこうも簡単に変化するものかと驚かされる。それまで虐げられてきた者たちが強権をふるい、ドイツ軍協力者を吊るし上げる。しかし、実はそれこそがナチズムの姿であり、先日まで不況に喘いでいた床屋の親父が翌日にはナチスの将校になって威張り散らすという、醜悪な人間性の発露である。そう、ナチズム(に象徴される非人間性)は特殊なものではなく、誰もが飼っている怪物みたいなものだ。いつ皮膚を食い破って表に出ようかと、常に機会をうかがっている。

とまあ、そんなことを嫌でも考えさせられる。

『スターシップ・トルーパーズ』では、予算不足じゃなく、人体がバラバラにされるシーンを撮りたかったからパワードスーツを出さなかったんじゃないか、と噂されるバーホーベンらしいマニアックなシーンが多い。わざわざ「毛」を染めるシーンを入れたり、薬剤が染みたり、ヒロインを汚物まみれにしたり。そうした執拗な演出の積み重ねが、効果的に働いているとは思うが。

冒頭で気づくべきだったが、実に皮肉なエンディングであり、観終わった後にハッピーになれるタイプの映画ではない。しかし144分という上映時間を長く感じさせない巧さがあり、劇場を出てからもいろんなことを考えてしまう、良い作品であることは間違いない。

★★★★(かなり満足)
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# by nakieiga | 2007-04-08 01:50 | 映画
その昔、SHOWBIZ COUNTDOWNで紹介された『アイス・プリンセス』が観たくて観たくて仕方がなかったんだけど、何故か日本では公開されなかった。その頃からフィギュア人気、高かったのにね。

「本の虫から氷上の女王へ」との惹句そのまんま、物理学的に分析したフィギュア・スケートのレポートを書くことが目的だった物理オタが、いつしかフィギュアの魅力にとりつかれていき……という、いかにもディズニーな映画(褒め言葉)。1,500円だったのでamazon.co.jpで購入した。

それはさておき、アメリカではまた珍妙な映画が公開された。

Blades of Glory

世界選手権で同時優勝したライバルの2人が乱闘、2人揃ってシングルの出場資格を剥奪されたため、史上初の男×男のペアで挑むという、頭の悪そうな映画(褒め言葉)だ。性差を乗り越えてスポーツに挑むという点では、『プリティ・リーグ』や『リトル・ダンサー』が思い出されるが、品がなさそうなので『Blades of ~』のほうが好みだ。今度こそ日本で公開されないかなあ。
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# by nakieiga | 2007-04-07 13:39 | 映画
『ロング・グッドバイ』の記憶が鮮明なうちにと、筒井康隆の『巨船ベラス・レトラス』と並行して読み始める。従来の小説を求める消費者がいて、そのニーズに応える作家がいて、その需給関係を下支えする新聞の書評欄がある一方で、革新的、革命的、破壊的、まあ何でもいいや、見方によっては新しくもなり、ただ無茶苦茶とも言える作品がもてはやされるんだよなあ。辛辣なんだけど、いちいちディテールが面白くて、電車内で笑いをこらえるのに必死だ。

今日の名台詞。
飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ

これはこれで良い台詞だが、テリー・レノックスがその前に口にした台詞を踏まえると、さらに味わい深くなる。
「ぼくのいう自尊心はちがうんだ、ほかに何も持っていない人間の自尊心なんだ」
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# by nakieiga | 2007-04-07 09:47 | 読書

73kg(前日比±0kg)

2日連続で73kgということは、減量に成功しつつあるのか?

【朝食】
野菜スープ、パン、ヨーグルト

【昼食】
ご飯、卵焼き、コロッケ、ハンバーグ、アスパラ(弁当、今日は肉気多め)

【夕食】
ご飯、あさりの味噌汁、ほうれん草、水茄子のサラダ、小芋とイカの煮物

【デザート】
カステラ少々

【今日の運動】
踏み台昇降40分、腕立て伏せ50回×1、腹筋50回×1

【今日の熱スタ2007】
C3-5T
勝:安藤1勝 S:久保田1S 敗:大竹1敗
本塁打:新井2号 金本2号
広島は初回、立ち上がり不安定な安藤から先制するも、阪神が一挙4点を挙げて逆転。新井のホームランで2点差まで追い上げたが、阪神は藤川-久保田のリレーで逃げ切った。

しかし、広島打線の打てなさ加減は異常。ラロッカが残留していてくれれば。
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# by nakieiga | 2007-04-06 23:30
ようやく読了。ひとまずの感想。

●村上春樹を見直した。若い頃に読んだ、レイモンド・カーヴァーの翻訳が性に合わなかった記憶があり、『ロング・グッドバイ』は少々警戒していたが、杞憂だった。と言うよりは、若い頃の自分に読解力がなかったのだろう。ただし、それを差し引いても『アエラ』の紹介記事を読んだ時は「地雷じゃないか」と思えたものだが。

●清水俊二の日本語力は凄い。素直な村上訳があるからこそ、その凄さが実感できた。そのうち、『長いお別れ』の名台詞集をつくろう(もうやっている人も多いけど)。

●古典は面白い、いや面白いからこそ古典たり得ると言うべきか。

探しごとがあって検索していると、「レイモンド・チャンドラー総合スレ」に行き着いた。清水訳が予想以上に人気がない。反対意見もあるが、村上訳は概ね好評のようだ。

そうそう、その「探しごと」と言うのは、稲葉明雄訳の『待っている』にたいへんな誤訳があった、という話の真偽。先日、飲み仲間から聞かされたのだが、どうも正しい訳より誤った訳のほうが味がある物語になっているのだ。結末に直結する部分なので詳しくは書かない。

誤訳・抄訳は許せないという意見もわかるし、それが嫌なら原文読めというのもごもっともだ。しかし翻訳者のフィルターを通ることで見える世界もあるのだ。たとえ事実とは違っていても、そこにはある種の真実があるのかもしれない。

★★★★(今度は清水訳と並行して読んでみよう)
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# by nakieiga | 2007-04-06 14:24 | 読書

73kg(前日比-1kg)

【朝食】
野菜スープ、パン、ヨーグルト

【昼食】
ご飯、鮭、アスパラベーコン巻き、卵焼き

【夕食】
ご飯、味噌汁、鰤塩焼き、茄子と油揚げの炒め物、花わさび

【今日の運動】
5km走、自転車こぎ16分、筋トレ一式

一昨日は一週間ぶりのジムだったため、5km走が辛く感じられたが、今回はすんなり走ることができた。もう少し遅くまで営業してくれれば、あるいは定時に帰ることができれば、あと1km、あるいは2km走るところなんだが。

『熱スタ2007』を購入。開幕戦は5-4の辛勝。勝ち投手は黒田1勝、セーブは永川、ホームランは新井1号、金本1号。リアルは2-3で逆転負け。しかし打てんなあ。
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# by nakieiga | 2007-04-05 23:23
先日、古い友人と会食していた時、「そう言えば、芸術家ライフル連隊って本当に存在するのか?」という話題になった。

調べてみたら、あった。さすがウィキペディア

それによると1860年2月28日、第38ミドルセックス(芸術家)ライフル義勇隊として設立。1880年には第20ミドルセックス(芸術家)ライフル義勇隊となった。ボーア戦争に参加、その後は他の27の義勇大隊とともに地域防衛隊であるロンドン連隊を構成した。

芸術家ライフル義勇隊は人気が高く、1900年の時点で12個中隊あり、1914年には3個大隊で編成された。1914年10月には士官養成隊となり、大戦中は1万人の士官を育成した。1917年と18年には実戦にも参加、数千名の死傷者を出し、数百の勲章を得た。

マーロウが指摘するように、第二次大戦中、芸術家ライフル連隊はノルウェイに上陸していない。この時も士官養成部隊として、実戦には参加しなかった。1945年に解隊されたが、1947年1月に第21SASとして再編成された。

公式サイト

残念ながらアイリーン・ウェイドが持っていた記章の画像は見つからなかった。
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# by nakieiga | 2007-04-05 14:53 | 読書