『ロング・グッドバイ』の記憶が鮮明なうちにと、筒井康隆の『巨船ベラス・レトラス』と並行して読み始める。従来の小説を求める消費者がいて、そのニーズに応える作家がいて、その需給関係を下支えする新聞の書評欄がある一方で、革新的、革命的、破壊的、まあ何でもいいや、見方によっては新しくもなり、ただ無茶苦茶とも言える作品がもてはやされるんだよなあ。辛辣なんだけど、いちいちディテールが面白くて、電車内で笑いをこらえるのに必死だ。
今日の名台詞。
「飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ」
これはこれで良い台詞だが、テリー・レノックスがその前に口にした台詞を踏まえると、さらに味わい深くなる。
「ぼくのいう自尊心はちがうんだ、ほかに何も持っていない人間の自尊心なんだ」
今日の名台詞。
「飲むのなら自尊心を忘れないようにして飲みたまえ」
これはこれで良い台詞だが、テリー・レノックスがその前に口にした台詞を踏まえると、さらに味わい深くなる。
「ぼくのいう自尊心はちがうんだ、ほかに何も持っていない人間の自尊心なんだ」
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by nakieiga
| 2007-04-07 09:47
| 読書